自宅で執り行う家族葬のメリットやデメリット

自宅で執り行う家族葬のメリットやデメリット

自宅葬は、文字通り住み慣れた自宅で執り行うお葬式で、コロナ渦の影響で再び注目が集まっています。ただ、日本の住宅事情を考えると大勢の弔問客をお呼びするような大きなお葬式ではなく、家族葬に限定されますが、家族葬は身内や生前親しかった友人など限定された人数で執り行うお葬式になるので祭壇やお焼香ができる空間があれば自宅でのお葬式を行うことも可能です。斎場や集会場などの施設の場合は、豪華なお葬式ができるけれども豪華になればなるほどお金が掛かるわけですし、大勢の弔問客が訪れると喪主となる人は対応などの負担が多くなってしまう、故人との最期の時間をゆっくり過ごせないなどの精神的な負担も大きくなりがちです。自宅葬と家族葬の組み合わせは、愛着のある我が家で最期を迎えることができる、時間を気にすることなく最期の時間を過ごせる、そして式場の使用料が掛からないなどのメリットがあります。また、ペットを飼っている場合はペットもお葬式に参列できるなどのメリットもあるのではないでしょうか。

時間を気にせず最期の時を送ることができるのも自宅葬と家族葬の利点

一昔前までのお葬式は、自宅で行うのが一般的で施設を利用する場合は火葬場を使うくらいで現代のような葬儀場を使うケースは少なかったといわれています。これはある程度、家の広さがある場合話になるのですが、昔は家族が一つ屋根の下で暮らすのが一般的で、現代のような核家族化で家族が分散された状態ではなかったので家そのものが広く家族葬などのようなお葬式はもちろん一般葬も自宅葬が当たり前だったわけです。家族葬なら自宅でもできる、このように考える人も多いかと思われますが、この場合は葬儀社の協力があった方が円滑に進みますし、首都圏などは個人で火葬場を予約して遺体の搬送を行うことはできない、これは葬儀社の協力がなければできない部分です。なお、家族葬は少人数で執り行うお葬式であることはいうまでもないわけですが、これを自宅葬で行うと遺族と故人との最期の時間をゆっくり過ごせる、斎場などでもある程度はゆっくり過ごせるけれどもこれが自宅になるとさらにゆったりとした気分の中でお見送りができるメリットがあります。